骨粗鬆症の「鬆」とは大根などの「す」がはいった状態を指す言葉で、文字通り緻密であるはずの骨がすかすかになった状態を指します。
体の骨量は年齢とともに増加し、20~30歳頃に最高値(最大骨量)になり、その後徐々に減少します。
女性は閉経後に急に骨量が減るため50歳すぎから骨粗しょう症になる方が増えますが、男性は80歳ごろから急に増えます。多くの骨粗しょう症は、はっきりした病気がなく、閉経や加齢による生理的な骨量の減少が何らかの原因でひどくなったもので原発性骨粗しょう症といいます。
これに対して原因がある場合を続発性骨粗しょう症といい、ステロイドの服用、糖尿病、卵巣摘出手術後などが代表的な原因です。
骨量の減少は、脊椎、肋骨、大腿骨頚部(大腿骨のつけ根)に早く見られます。
脊椎がもろくなると腰や背中が痛くなったりしますが、骨折しやすいことが一番の問題です。骨粗しょう症の程度は骨密度を測定するとわかります。若い時に比べて現在はどの程度骨量が減っているかで表します。骨粗しょう症がひどい場合には、日常生活の中に加えビタミンD、ビタミンK、ビスホスフォネートなどの薬物療法が必要です。
※腰や背中が痛む方や不安な方は当院へお越しください。