痛風は発作と呼ばれる激痛を伴う急性関節炎を特徴とする病気ですが、関節以外にも腎臓などに障害を起こす全身的な病気です。発作を引き起こす本は高尿酸血症と呼ばれる、血液中の尿酸の濃度が高くなっている状態です。痛風は男性に多い病気で、発作のほとんどは足の親指のつけ根に起きますが、足首、膝などのどこの関節にも起こる可能性はあります。
高尿酸血症とは
尿酸とは、プリン体(プリンヌクレオチド)から作られます。プリン体は食品の中に含まれていたり、体の中で核酸(細胞の核にある遺伝子情報を伝える大事な物質)やタンパク質・アミノ酸が分解する過程で老廃物として作られ、主に腎臓から排泄されます。尿酸が体の中で作られる量と腎臓から排泄される量は釣り合っていますが、このバランスが崩れると血液中の尿酸値が高くなります。生まれ持って、尿酸を排泄する量が少ない方や過剰に尿酸ができる方もいます。環境的な原因としては、肥満、お酒の飲み過ぎや食べ過ぎ、運動不足、ストレスが関係します。これらの他に、別の原因があり、高尿酸血症になることもあります。高血圧や利尿薬を服用している場合や、血液や腎臓の病気がある場合などがこれにあたります。
日常生活での注意点
- 極端にプリン体が多い食品をとりすぎない
- 水分を多くとる習慣を身につける
- 肥満の解消や軽い運動、ストレスの発散
- お酒を控える
- 野菜や海藻などのアルカリ性食品を多くとる
- 定期的な通院と検査
※痛風でお悩みの方は、当院へご相談ください。