虫垂炎のことをよく盲腸炎ともいいますが、盲腸炎と虫垂炎は別のものです。虫垂炎は、大腸の一部である盲腸の先端にある5~10cm位の長さの腸管で、これが炎症を起こしたものが虫垂炎と呼ばれます。
虫垂炎の主な症状は、腹痛、吐き気や発熱などです。最初はおへその周囲に痛みや不快感が起こり、徐々に右の下腹部に移ってくるのが特徴です。
※上記のような症状がみとめられたら当院へご相談下さい。
虫垂炎の治療方法
血液の検査で、白血球やCRP(炎症の程度を表す)の値が高くなり炎症の所見が強くなってくると手術の必要があります。よく「盲腸を散らす」といいますが、これは抗生物質の飲み薬や点滴などで炎症を抑え、手術をしないで治療を行う方法のことです。この方法で炎症がおさまらない時は手術が必要で、放っておくと、腹膜炎がお腹の中全体に広がり、最悪の場合には命を脅かすことさえあります。しかし適切な時期に手術をすれば問題はありません。